従業員の家族間のみでの連絡ツールとしても使えるという事が一番の決め手でした。
まず、安否確認システム「安否コール」導入のきっかけを教えてください。
きっかけは、加盟している静岡県環境整備事業協同組合が「安否コール」を導入したことです。ちょうど模索中だったので、まず組合が導入するアドテクニカの「安否コール」の概要説明を聞き、理解を深めて自社にも是非取り入れたいと思いました。 それまでは災害伝言ダイヤルを利用しておりましたが、煩雑で集計がうまくいきませんでした。例えば、一つの番号に残せる伝言の数には制限があるため、従業員の数だけ登録番号がたくさん必要なこと。ほとんどの従業員は会社の代表番号以外はピンとこないと思うので、他の番号を設定し覚えてもらうことが必要でした。さらには、伝言先を予め割り振っていても、かける番号を間違えてしまう従業員がいたりして、その登録上限数を超えてしまいメッセージ自体確認できないこともありました。 電話連絡網も利用してましたが、伝言ゲームのようになってしまい正確に伝わらなかったように思います。 |
導入にあたり、比較検討はされましたか?その中で選んでいただいた理由を教えてください。
インターネットなどで他社のシステムも調べましたが、特に細かく比較はしていません。既に組合員間との連絡ツールとして取り入れており使いやすい事はわかっていましたし、価格も他社のシステムと比べて安い方だったと思います。 それでも一番の決め手は、集計結果が一目で確認出来ることと、従業員の家族に従業員の安否が伝えられることです。また、従業員家族のメールアドレスもこのシステムに登録する事によって、家族間のみでの安否確認、連絡ツールとして使えるという事でした。災害発生時、一番に気に掛かるのは家族の事だと思いますので。 |
ありがとうございます
導入後、訓練はされてますか?また訓練以外のご利用はいかがでしょうか?
「安否コール」の訓練は防災月間の9月と地域防災訓練のある12月に合わせて行っています。日にちは事前に知らせますが、送信する時間は連絡せずに行っています。また、何も関係の無い時に突然私の独断で「安否コール」を送信することもあります。 災害時以外で直近では、従業員の家族に訃報があったときに、手動配信で訃報連絡を一斉配信しました。 また、2018年10月に台風で停電(2日間半)したことがあった時、信号もつかない状況で、『出社するのか?』と迷ってる従業員が多い中、管理者である私がまず会社に出社した旨を手動配信して、社内の状況など共通認識を持ってもらってから出社してもらうようにしました、その時は、発電機を使ったりしましたが使えるPCも限られ、大変でしたね。 |
導入後、従業員様の意識の変化はありますか?
反応はとても良いです。「簡単だ」と言ってくれています。 以前利用した伝言ダイヤルは、安否確認を正確にするために録音時のセリフを予め決めて従業員に周知し、録音してもらわないといけなかったので大変でした。例えば出社できる人は1番とか暗号のようなものです。 安否状況が一目で確認でき、操作も簡単、わかりやすいので印象がいいですね。返信率もいいです。 |
満足している点、また課題等ありましたら教えてください。
基本満足はしています。しかし、たまに気づいてもらえないことがあります。 今は、連絡手段のツールとしてメールよりもLINEを使っている人が多く、また迷惑メールや広告メールのせいもあって「安否コール」のメール受信事態が無視されてしまう事があります。 弊社では震度5以上の地震が発生した場合に安否コールが自動配信される事を周知しているので、実際に地震が発生した場合は、「安否コール」の事に結びついてくれると思っています。しかし、手動配信した連絡用メールに気づいてもらえないことがあるのでここを今後どうするかが課題ですね。 |
最後に、「安否コール」を導入したことで今後どんな事を期待しますか。
掲示板に社屋の被害状況などを共有できたり、どれだけひどい状況なのかなどの切迫した状態も伝えやすい、従業員同士で共通認識がもてるのがとても良いと思います。 外にでたときも、道路状況などを画像で知らせることができるので、インフラ整備や会社の復旧などに役立てられると考えています。 こういった面を活かしながら、これからも地域の公衆衛生の向上が図れるような取り組みを目指していきたいと思っています。 アドテクニカ:本日は貴重なお話、ありがとうございました。(2019年1月取材) |
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