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アドテクニカ・BCPニュースレター 【関東大震災から学ぶこと】

アドテクニカ・BCPニュースレター 【関東大震災から学ぶこと】

2023/09/15.

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アドテクニカ・BCPニュースレター 【関東大震災から学ぶこと】

前回では、情報化時代のなかでのDX(デジタル・トランスフォーメーション)についてお話しました。
組織のDXを推進するためには、経営者層の経営変革への強いリーダーシップが最も重要なことを、昨年9月の台風15号の水害事故での静岡市の対応を教訓としてお示ししました。
今回は、今年100年目の区切りを迎える関東大震災の災害で教訓となった風評被害についてお話しします。

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関東大震災で起こった恐ろしい二次災害

大正12年、1923年9月1日午前11時58分、相模トラフの海溝型地震によってマグニチュード7.9の地震が、神奈川県、東京都、静岡県、千葉県を襲いました。震度7という最大の揺れで、津波と各地に土砂崩れを発生させましたが、最大の被害をもたらしたのは、地震によって引き起こされた火災でした。

この大災害で10万人以上の方が犠牲になりましたが、二次的災害としてデマの風評被害による人為的殺人事件が多発しました。
「朝鮮人や共産主義者が井戸に毒を入れた」というデマにより罪のない多数の人を民間人が殺してしまうという信じられないような事件があちこちで発生し、それによる犠牲者は数千人とも言われています。
これは災害時の集団心理による異常行動です。

デマ情報に惑わされない

中には、言葉のなまりが違うというだけで、香川県から千葉県福田村に薬売りに訪れた行商人15人が、地元の自警団に朝鮮人と疑われて9人が殺害された福田村事件という知られざる悲劇もあります。この事件は、今年、森達也監督によって「福田村事件」というタイトルで映画化されています。

誤った情報による悲劇は、現代社会においてもSNSによる炎上事件は、日常茶飯事の様に起こっています。災害時の不安な心理を掻き立てるようなデマ情報を拡散させない方法は、残念ながらありませんが、少なくとも、デマによる情報か、それとも正しい情報なのかという一人一人の冷静な見極めが、重要であるということが、この事件が物語る教訓だと思います。

防災に効果が大きいこととは

近年、地球温暖化の影響と思われる異常気象が、世界各地で発生しています。日本も線状降水帯による洪水・土砂崩れや体温を超える猛暑などによる災害が頻発しています。
これらの情報を受けた時に、自分事として教訓を探し出すことが防災に最も効果が大きいと思います。

<<筆者のご紹介>>

IST経営コンサルティング
石井 洋之

静岡県BCPコンサルティング協同組合 理事
静岡県立大学客員共同研究員・静岡大学講師
中小企業診断士
博士(学術)

 

運営会社 株式会社アドテクニカ

「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。

事業内容
デジタルマーケティング支援
デジタルコミュニケーションプラットフォーム開発提供
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