静岡済生会総合病院様 安否コール導入インタビュー
2019/05/22.
「災害時の安否把握以外にも、多くの用途で使えるツールだと思います。」
静岡済生会総合病院は、社会福祉法人の経営する医療施設として、医療を受けることができずに困っている人々に、その負担を軽減してよりよい医療を受けていただくことを目的とし昭和23年に開設されました。現在当院は駿河区唯一の総合病院で、二次・三次救急医療施設、災害拠点病院といった様々な役割を担っております。「私達は暖かい思いやりの心で、質の良い医療・福祉サービスを実践します」という理念に則り、静岡の地域の皆さまに貢献してまいります。
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はじめに、「安否コール」を知ったきっかけを教えて頂けますか?
元々、有事の際の連絡は電話の連絡網で行う用意をしていたのですが、災害時に繋がらない・最後の職員まで迅速に連絡が回らないという状況が予想されておりました。そこで、なんとか職員の状況を掴める良い方法は無いかと検討し、3社から安否確認システムのご提案を受けました。その中にアドテクニカさんもいらっしゃいました。
災害における業務上の影響を教えて下さい。
当院は地域災害拠点病院でもあり、災害時には多くの患者が来院されることが予想されます。震度5強以上の地震が発生した際は全職員が病院に来るようにしておりますが、状況によっては来られない場合も考えられます。平日の日中であれば多くの職員が院内におりますが、もし真夜中に災害が発生した場合、当院としては職員の安否はもちろん、“職員が集まる見込み″を早急に把握する必要があります。
「安否コール」を知った時の率直な感想をお聞かせください。また、採用に至った決め手を教えて下さい。
気象庁のデータと連携され自動でメール配信される為、夜中の災害でも誰の手も介さず一斉にパッと配信されるのは便利だなと感じました。今までの電話連絡網の場合、夜は事務の当直担当者が連絡網をスタートさせる事になりますが、すぐに被災者も来院されるとなると、実際は電話している余裕は無いと思います。また、各職員の回答が統計データとして残る点も、災害時に職員の状況把握するのには良いツールだなという印象でした。
決め手としては、職員の年齢層が10代~80代とかなり幅があるものですから、やはり操作性の良さが大きなポイントでした。デバイス対応も豊富で、PC、スマホ、ガラケー、どれにも対応いただいている事も良かったです。
手動配信ではどのようにご活用されていますか?
年2~3回、安否コールの配信訓練を行っております。9月と12月の防災訓練に合わせて行ったり、新入職員の「安否コール」へのユーザ登録が落ち着いた頃に、実施したいと考えております。まだ返答率が高くないので、引き続き訓練を通して意識を高めていきたいと考えています。
訓練以外では、職員のご家族の訃報の連絡や、20数名いる研修医に対して当日の突発的な業務連絡で使用しています。この研修医への業務連絡は、今まで一人一人へ電話をしておりましたが、「安否コール」での配信になってから効率的に通知する事が可能になりました。
「安否コール」を導入して良かった点、課題に感じている点を教えて下さい。
良かった点としては、病院の特性上、365日24時間稼働しておりますので、全職員に対して一斉に何かを連絡するという事が困難でしたが、「安否コール」の導入によって、今は職員への連絡手段が確保できたことは大きなメリットであると感じています。
逆に課題としては、まだ全職員の登録が完了していない状態である点です。返信率についても今以上にしていく必要性があると感じています。
最後に、今後期待する事を教えて下さい。
災害時の安否把握以外にも多くの用途で使えるツールだと思います。院内PCへの配信だけですと、忙しくて見る時間が取れない職員も多くいます。共有したい事項を手元に配信できる為、情報共有ツールとしても活用していけると考えています。特定の職員は院内PHSを持っておりますので、こちらのアドレスも登録しておくことで、例えば近辺での大事故発生のお知らせなどすぐに配信し、病院として初動対応の迅速な準備にも繋がると期待しています。
アドテクニカ:本日は貴重なお話を頂き、誠にありがとうございました。
「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。
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