【安否確認システムを比較】セコム安否確認サービスと安否コール
2021/04/08.
安否確認システムは非常時の重大な場面で利用するシステムです。
災害が発生した中でも確実に機能し、的確に操作ができるシステムかをチェックし、自社に最適なサービスを選びましょう。
本記事では、「セコム安否確認サービス」と「安否コール」の特徴を比較しながら、企業が導入する際に気をつけたいポイントについて解説します。
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セコム安否確認サービスの特徴
「セコム安否確認サービス」は、警備や防犯のセキュリティシステムで知られているセコムトラストシステムズ株式会社が運用しています。
国内最高水準の安全性を誇る「セコム安心情報センター」にオペレーターが常駐し、機械に頼りすぎず人力での判断や処理を行い、初動の情報発信をサポート。
また、事前にメール発信の基準を取り決めておき、ユーザ企業の管理者に代わってセコム安心情報センターから安否確認メールの代行送信を行うサービスもあります。
災害は突然発生するため、担当者が被災するなど現場が混乱してメール送信が遅れてしまうといった問題にも対応できて安心です。
サービス開始は2004年で、東日本大震災をはじめとする大規模災害発生時の稼働実績もあり、安定した運用が期待できます。
セコム安否確認サービスが優れている点・機能
セコム安否確認サービスの特長的な機能である、災害発生時に心強い「安否確認メールの代行送信」、平常時から活用できる「緊急連絡網」、メンテナンスが楽になる「メールアドレスのスクリーニング」についてみていきましょう。
安否確認メール代行送信機能
画像出典:セコム安否確認サービス 公式サイト
安否確認メールの代行送信は、ユーザ企業の管理者に代わり、セコム側で代行送信してくれる機能です。
地震や特別警報、大規模テロなどは、いつどこで起きるかわかりません。突然の発生で現場が混乱し、担当者からのメール発信が滞ると初動が遅れてしまいます。
セコム安心情報センターには24時間体制で365日スタッフが常駐しており、入手した情報を適切に判断して発信しています。
セコム安心情報センターからの情報は、通常ではユーザ企業の管理者に届き、管理者が専用サイトから従業員へ一斉送信するしくみで、管理者が被災して送信できなくなるリスクを軽減するのが代行送信です。
あらかじめ取り決めたルールに基づき、基準以上の災害が発生したときは、セコム安心情報センターから自動的に安否確認メールを送信してくれます。
緊急連絡網機能
画像出典:セコム安否確認サービス 公式サイト
安否確認は災害発生時の初動ではとても重要な対応ですが、平常時には行わない業務です。
そのため、いざというときにすばやく操作できるよう、日頃から扱い慣れておく必要があります。
セコム安否確認サービスは、平常時にはメールを一斉送信する連絡網としても使えるため、普段から管理画面や返信・集計などの操作になじんでおくことができます。
平常時に活用する緊急連絡網としては、例えば急な予定変更、事故やトラブルなどのアクシデント、部門どうしの要請など、毎日の業務の中で発生するさまざまな事象に応用することが可能です。
一斉送信する範囲は、全社や指定部署など、事案の内容に応じて設定できます。
また、受信した従業員からの応答結果は自動集計されるため、管理画面でリアルタイムに確認し、次の対応に向けた判断がすばやく行えます。
メールアドレスクリーニング機能
画像出典:セコム安否確認サービス 公式サイト
電子メールでの一斉送信はたいへん便利ですが、確実に届くためには送信先のアドレス管理の徹底が必要です。
定期的にメールを送信して、弾かれたアドレスを削除する作業は管理者の手間が大きいため、つい後回しになりがちですが、セコム安否確認サービスではメールアドレスが有効かどうかを毎月チェックしてくれる機能が標準でついており、アドレス管理の徹底につながります。
メールアドレスクリーニングは、毎月末に登録されたアドレスへ信号を送ってアドレスが実在するかをチェックし、存在しないアドレスについてはレポートを作成する機能です。
管理者は、レポートを確認して登録状況を把握し、変更したアドレスの更新を徹底するよう従業員へ呼びかけ、返信率の向上を図ることができます。
セコム安否確認サービスのデメリット
安心感の強いセコム安否確認サービスですが、検討の際には念頭におかねばならないデメリットもあります。
セコム安否確認サービスは、セコム安心情報センターに常駐するスタッフが人力で判断や送信処理を行っています。柔軟な対応が望める一方、ヒューマンエラーによる判断ミスや誤送信により、ユーザ管理者へ適切な情報が送信されない恐れがないとは限りません。
また、安心の体制は高価格にもつながります。
100名までのプランの場合、初期費用が20万円、月額費用が3万円からと、設定や運用のコストが大きく、いつ発生するかわからない災害対応にどのくらい固定費をかけることができるかは重要な検討課題となるでしょう。
もうひとつ注目したいのがオプションの範囲です。
災害時のリスク回避の重要なポイントとして安否確認メールの代行送信を紹介しましたが、この機能はオプションとなっています。
標準の送信機能はセコム安心情報センターからユーザ企業の管理者にのみ通知が届く流れで、機能を充実させたい場合はさらにコストがかかってくることに注意が必要です。
セコム安否確認サービスと比較した安否コールの強み・弱み
ここからは、セコム安否確認サービスと安否コールで機能にどのような違いがあるのかをみていきましょう。
「安否コール」は、導入しやすい豊富な価格プラン、気象データに基づく自動配信や毎分100万通のアクセスにも耐えられる高速処理システムなど、安定した送信システムが特長です。
安否コールの強み
安否コールは、いつどこで災害が発生してもデータ活用できるクラウド型の安否確認システムです。
災害発生状況は気象庁のデータを自動受信し、災害規模と地域を自動判別して登録者へプッシュ通知で自動送信するため、着実な確認を促します。
使いやすさを追求した直感的なUXデザインや効率的なしくみの構築により、中小企業から大手上場企業まで、さまざまな規模の組織に導入しやすいシステムです。
価格が安い
安否コールは、数十名から数千人まで、あらゆる規模の組織が災害時の初動対応をすばやく行えるよう、モデルプランを細かく用意しています。
対象 | プラン名 | 月額費用 |
小規模企業向け | ~50名プラン (ミニマム/ミニマム+) |
5,000円~ |
中規模企業向け | 100名プラン (スタート/ノーマル/ビジネス) |
15,000円~ |
大規模企業向け | システム連携 (プロ/エキスパート) |
30,000円~ |
最小構成であれば月額コストは5,000円、初期設定で一度だけかかる費用も80,000円と、格安で運用を開始できます。
さらに、すべてのプランについて、全機能を無制限で1ヶ月利用できる「無料トライアル」が用意されています。
「万が一の対応は考えておきたいが、いつ起きるかわからないものに多額の投資はできない」と、導入をためらっている企業に導入しやすいしくみが整っています。
安否コールは自動配信による配信
災害発生時に安否コールが自動配信するのは、国内で最も信頼できる気象庁から取得した情報です。
災害が発生すると、直後に気象庁が発信した電文を自動的にシステムで受信します。
受信した災害情報が配信対象となるかを自動判別するのは独立したサーバで、メール配信への負荷をかけず高速送信が可能です。
メール配信サーバは、1分間に100万通の処理ができる高速配信機能をもちます。
そのため、災害時の通信規制などのつながりにくい状況であっても安否確認メールが届きやすくなっています。
また、安否確認の返信についても、毎分100万件のアクセスに耐えられる負荷分散を行うサーバを構築しています。
大規模災害で情報が集中しても着実な集計を行い、災害対応に必要なすばやい判断を可能にします。
安否コールの弱み
災害発生時の安否コールのメール配信は、気象庁の電文をもとにクラウド上で自動的に行われます。
そのため、気象庁の速報が誤報だった場合はそのまま通知が届いてしまうのが難点です。
ただし、気象庁は国土交通省管轄の情報機関ですから、信頼できる確かな情報が自動的に取得できるしくみとなっているともいえます。
地震・津波、特別警報などの自然災害以外の事象については、ユーザ企業の管理者が手動配信モードで一斉配信させることができます。
企業にとって個別に重要となる洪水情報や落雷などエリア限定の災害や事故のほか、社内イベントやレクリエーションのお知らせなどにも活用でき、ふだんから送受信の操作に慣れておくこともできます。
なお、安否コールはメールでの送受信のため、音声による回答機能はついていません。
ただ、大規模な災害が発生したときは通信規制がかかる場合も多く、音声での通信はもともと困難ですし、聞き取った情報をメモしたり集計したりする手間も必要となるため、災害時の通話機能の影響は限定的といえるでしょう。
セコム安否確認サービスと安否コールはこんな企業におすすめ
セコム安否確認サービスと安否コールでは、それぞれ得意とする機能が異なっています。
自社にとってどの機能が必要かを洗い出して適切に選びましょう。
セコム安否確認サービスがおすすめの企業
セコム安否確認サービスは、次のような悩みをもつ企業におすすめといえます。
・24時間体制で配置されているスタッフにきめ細かく対応してもらいたい
・警備や防犯が得意な会社がリリースする安心感がほしい
・機能をカスタマイズして使いたいためオプションが多いシステムがいい
・従業員の数が多いため、メールアドレスのメンテナンスを楽にしたい
安否コールがおすすめの企業
安否コールは、次のような悩みをもつ企業におすすめといえます。
・導入や運用コストを抑えたい
・組織の規模によってプランを選びたい
・突然の災害でも自動的にプッシュ通知でメールが届くようにしたい
・管理画面や携帯電話の送受信などの操作がしやすいUIに優れたシステムを使いたい
セコム安否確認サービスと安否コールの比較まとめ
安否確認システムは、災害が起きていない日常から使い続ける必要があります。
安否確認サービスの比較をする際は、それぞれのもつ機能について、自社にあてはめたときに使い勝手がどう異なるかをチェックするだけでなく、導入時のコストや長期にわたる運用についての費用対効果も視野に入れてチェックするとよいでしょう。
弊社が提供する安否コールは、安否確認システムの中でもコストを抑えた導入が可能。
それでいて優れた機能性・UIをもち、規模・業種問わず多くの企業様にご利用いただいています。
無料トライアルもありますのでぜひ一度お試しください。
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